市川五月 「フォト・エッセイ」    第1回 『写真は楽しい!』
 よくいろいろな人に「どうしたらいい写真を撮る事ができますか?」という質問をされます。
私はいつも「とにかく楽しむこと!」と答えます。それは私自身がいつもそのように撮っているからです。
 まずは、その場の雰囲気を楽しむこと。例えば空や花や動物を見てきれいだな、可愛いな、面白いなと感動する事が写真に写ってくるんです。
 もし、人を感動させる写真を撮りたいと思っているならまずは自分が感動しなければそれは伝わらないですよね。

どうしたらこの感動を伝えられるかな?と考えるのは二の次でいいと思います。楽しんで沢山撮ってみる、今はデジタルの時代なのでこれは気兼ねなくできることで、とても良い時代だなと思います。
 まずは「あ!」と思った瞬間にパチリ。じゃあ次は違う角度で一枚。寄ったり引いたりするだけで写真はうんと変わっていきます。その中でお気に入りの一枚が撮れたらいいですね。写真に正解ってないと思うんです。
みんなひとりひとり違う人間で、個性があり、とても良いオリジナルのキャラクターを持っています。物事ひとつひとつにしても全然見方が違ったり。だからみんな撮る写真が人によって違うし、それが面白いんですよね。私がフォトレッスンなどで講評するときは、それらを尊重して、さらによくなるようなアドバイスを心がけています。
 考えすぎると、逆に撮れなくなってしまったりするので、まずはリラックスして、楽しんでみてください。きっといろんなことが広がっていくと思います。